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ツリーモーションとツリーモーションS.lightの違い

ツリーモーションには2種類ありまして、無印と軽量型のS.lightがあります。その違いを調べてみます。ちなみにそれぞれの重量は無印が2.15kg、S.lightが1.8kgです(KEMのカタログより)。

その1 バックル

レッグループとウェストベルトのバックルについて、無印はワンタッチバックルが使われていますが、S.lightは折り返し型のダブルバックルです。

ちなみに写真の無印(下)は私の所有品。S.light(上)は先輩のアブドゥールさん(偽名)の所有品で、別売りのコンフォートパッドを後付けしています。それにしても俺のハーネス汚いなあ…買ってまだ10カ月くらいなのに(涙)。

ウェストベルトの違い 下:無印 上:S.light  (注:写真のS.lightはコンフォートパッドを後付けしています)

DSC_0428

レッグループの違い 左:無印 右:S.light

その2 コンフォートパッド

無印ははじめからコンフォートパッドが付属します。これがかなり優秀で装着感は非常にいいです。またウェストが細い人(30インチ以下)はコンフォートパッドの厚みのおかげでフィット感が向上します。S.lightも別売りで買えば装着可能です。

このパッドは結構良い値段がしましてアメリカだと70ドルします。ハーネスの価格が無印499ドル、S.light370ドルです。S.light+コンフォートパッド=440ドルですから、その差は60ドル。値段の安さだけでS.lightの購入を検討されている方はこの辺をゆっくり考えたほうが良いと思います。

その3 背中のリング

ツリーモーションは背中側にリングがついているんですが、無印は緑(PPE)なのに対して、S.lightは赤色(not PPE)です。でもレストレイン用のアタッチメントポイントなので、ツリーワークでPPEとして使う状況はほとんどないかと思います。(PPEとしてうまく利用されている方がいらっしゃいましたら是非教えてください。)

ここはチェンソーランヤード用として使うのがほとんどです。なのでPPEだろうがnotPPEだろうがあまり差はありません。

(もしこのリングをチェンソーランヤード用として使うなら、絶対にブレイカブルタイプのチェンソーランヤードを使ってください(バッキンガムの黄色いやつとかTeufeubergerのやつとか)。破断しないタイプをここに繋ぐと、切り落とした枝や丸太にチェンソーをもっていかれた時に死ねます。実際、私は死にかけました。)

その4 外殻の厚み

ツリーモーションは分厚い外殻によってハーネスの剛性を確保しています。S.lightは無印と比べて厚みが半分くらいになっています。これが軽量化に繋がっているのだと思います。または薄い分、S.lightのほうがフィット感が向上しているかもしれません。(個人的には無印でも充分すぎるくらいフィット感があります)

外殻の厚み 左:無印 右:S.light

でも薄くなったせいで、写真の部分にギアを装着すると外殻にめくれたような跡がつきます。この写真はカラビナの重さで曲がっているのでなく、既にめくれ癖がついてしまったせいでこういう風になっています。

S.lightの外殻。ここに重いギアをかけていたせいでめくれたようになっている。

S.lightの外殻。重いギアを吊るしていたせいでめくれたようになっている。

まとめ

S.lightの最大の利点は軽量ということだと思いますが、その差はたったの350gですから、実はそんなに違わないんですよね。コンフォートパッドを後付けしたら、もうちょっと重くなるでしょうしね。

値段を考えても、その差は130ドル。S.lightにコンフォートパッドをつけたらたったの60ドル差です。ハーネスは毎日使うことになる&そんなに買い替えるものでもないので、60ドルなんて気にしないほうがいいような差です。

そしてS.lightだとワンタッチバックルが失われます。これが地味につらいところです。

個人的にはツリーモーションを買うなら無印をお勧めしたいです。そのうえで、例えば剪定に使ったり軽量装備が必要な現場のためのセカンドハーネスとしてS.lightを買うならすごく良いような気がします。

軽量化を狙うならペツルのセコイアでもいいような気がしますね。無印セコイアのサイズ1なら重量は1390gです。値段はアメリカで415ドル。

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こないだハリー君に手取り足とり教えてもらいながら剪定やったんですが、普段使っているツリーモーション(ギアラックだらけ&キャリツールだらけ)だと枝に引っかかってうっとうしくてうっとうしくて!通常のツリーワーク用ハーネスとは別に、必要最小限のギアセットにしたセカンドハーネスの必要性を痛感しました。

買うならセコイアか?と思いましたが、でもその時フロントD環(ブリッジ横のD環)を多用したんですよね。フロントD環はツリーモーションのほうが断然使いやすいので、それを考えるとS.lightのほうがいいかなあとも。SKYLOTECの新作ハーネスRECORD(本体重量たったの700g!!)もフルボディ化できるタイプがあるからちょっと気になるところです。……まあ先立つお金がないから買わないですけどね。

10 件のコメント

  1. スイフト

    こんばんは
    初コメでございます。

    セットアップ時、Sの外皮に紐を通した穴が白く変色したのを見たらビビりました。

    ご指摘にあるように用具をぶら下げずライトに使っていきたいと思います。

    1. ホセ Post author

      スイフトさん、初めまして!

      白く変色ってのは、穴がもげそうになってるってことですか?

      すべてにおいて完璧な道具な道具はもちろんないですし、S.Lightも非常によくできたハーネスだと思いますので(私もほんと欲しい!!)、適材適所で使っていきたいですね。

  2. スイフト

    ホセさん
    こんにちは

    いつもブログで勉強させていただいております。
    ハイレベルでおっつかない事が多々ありますが、大変貴重な情報、毎度ありがとうございます。

    改めて穴の件をご報告いたしますと

    付属のキットでギアループを作る

    締め付けで穴の周辺が白く変色

    対策)沢山かけられるU字型より、ギア一つしかかけられないコの字型ループで応力分散

    参照)コの字型ループ  https://vimeo.com/79003010

    感想)外皮とパットに隙間が開いてしまいます。
        ループが小さいほうがかかる力が少なくなるので、外皮には健康的かと思われます。
        コの字ループで無印同様、S.Lightもハードに使えそうです。

    加工注意点)ループキットであるチューブやコードが結構丈夫で、しっかりした道具を使用しない場合は綺麗に加工できなかったりします。

    また切った後のコードは端末処理をしっかりしないと加工時、外被がめくれてチューブ内で詰まったりします。

    以上です。

    1. ホセ Post author

      うええ、S.lightの穴ってそんなに弱いんですか。

      ブログ本文で指摘したのは、ハーネスの腰上側(ファーストエイドをつけるバックル式のバンドの上隣り)にある穴にギアループを作った時の問題なんです。ここにギアをぶら下げると外殻を下にめくるような負荷がかかるので、その痕跡が残ってしまうでしょ。

      ハーネス下側の穴は普通に使えると思っていたのでびっくりです。勉強になりました。

      コの字スタイルいいですよね。私もやってました。でもギアをラックに戻す時に狙いを定めないとかけられないのがめんどくさくて、こないだU字に作り変えてしまいました。そんなに真面目に作ってなかったので、スイフトさんご指摘のようにしっかり作ればまた違う感触になるのかもしれません。そして穴ひとつにかかる応力を分散するという考え方はS.Lightにはすごく適していると私も思います。

      あと外殻とパッドに隙間があくのはしょうがないと思っています。ショックコードのストッパーノットを外側に出せばいいんでしょうけど、穴がもったいないですしねえ。私も隙間だらけですよ。

      詳細なコメントをいただき本当にありがとうございます。めっちゃ感動しました!

  3. 二児のパパ

    二児のパパと申します。
    ハーネスの購入の際にはお世話になり、ありがとうございます。
    freeworker でスパーの見積りを取ったのですが、どうしても気になることがあります。旧ブログよりメールを送り、質問したいのですが、よろしいでしょうか。本題とは関係ないコメント、ご容赦ください。

    1. ホセ Post author

      いいっすよー!こちらのブログの問い合わせフォームでも、旧ブログからのメール送信でも、どちらでもお好きな方法でご連絡くださいませ。

      でもここだけの話、FreeWorkerは関税と消費税と手続き代行料が妙に高いですよ。FreeWorkerが悪いってより日本の通関代理業者の問題ですけどね。私は年に一回くらい注文してるんですが、いままで一度も個人使用による特例を適応してもらえていない気がしてます。いつもそれくらい高いです。私の運が悪いだけかもしれませんけどね。あとPaypal支払いなのが面倒です。でもFreeWorkerのカタログ、すごくいいんですよねえ。

      それではご連絡お待ちしていまっす。

  4. スイフト

    こんばんはホセさん

    コノ字やってたんですね。
    浮いた部分はコルセットの裏側にマジックテープ貼り付けて補強するくらいしかないのでしょうか。
    コルセット裏面は、以外にパッド留めのマジックテープが少ないように思います。

    ホセさんは13ハーネスセッテング、手鋸はカラビナで腰脇に吊っていましたが、
    現行も同じでしょうか?

    是非15シーズンのハーネス見せてください。
    お願いします。

    1. ホセ Post author

      私の場合は浮いてても別に気にならないです。外殻の周囲がたまに浮いてるなあってくらいなんで、わざわざ補強する気はないですね。コの字で作る時に一個ずつ止めるんじゃなくて、一本のショックコードで連続して作るとちょっとはましになりませんかね。でもそれをやるとしっかり作れないですかね。

      ノコギリは現在、キーリングに直接ズバットをつけています。鋸を外したいときはベルトループのアタッチメントを外しています(ベルトループはハーネスにつけっぱなし)。シルキーだからできる技かもしれません。
      吊るところは、ハーネスの右前辺りからレッグループに向かうショックコードがありますよね。それの一個左(股間寄り)の穴です。これが一番すんなりきています。前までは一個右寄りにしていたんですが、鋸を使ってからケースに戻しにくかったんで。

      最新版ハーネスの紹介記事、検討しておきまっす!

  5. くり

    はじめまして。植木屋をやっています。

    今までSitworkerを使っていたのですが、本格的な樹上作業にはちょっと不満もあり、ブリッジタイプのハーネスの購入を考えていました。
    そんな折、昨夏にwesspurの20%offで売っていたので、S.LIGHTを購入しました。
    おおむね満足なのですが、ごくたまに内股部分に力がかかりすぎる(要するにコマネチ状態)ことがあります。レッグループの調整の問題ですかねぇ。

    1. ホセ Post author

      はじめましてー!

      うーん、ごくたまにってのが不思議です。ワーク用ハーネスを使うとレッグループがゴールデンボールを圧迫するのはよくある話なんですが、ツリーモーションでそれが起きたことないんですよね。それこそシットワーカーのほうが起きやすいと思うんです。
      レッグループっていうより、ウェストとレッグループを繋ぐショックコードを締めすぎているのかもしれません。
      どういう時にコマネチっちゃうか、覚えておられたら教えていただけませんか?

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