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なぜTeufelbergerのプーリーセーバーはモデルチェンジしたのか

Teufelbergerの製品にプーリーセーバーっていうのがあります。知らない人は動画をご覧ください。

 プーリーセーバーのモデルチェンジ

で、このプーリーセーバーですが、2014年にモデルチェンジしました。変更点はふたつ。

  • プーリーがPINTO RIG からPINTO に変更。
  • 回収ボールキャッチャーがクリップからシンブル付きOP8mmに変更。

これらの変更がなぜ行われたのかずっと疑問だったんですが、キャッチャーの変更について、最近になってその理由になんとなく気付きました。

クリップを見たことない人は上記動画の0:25秒辺りをみてもらえればわかると思います。赤紫っぽいおもちゃカラビナみたいなやつです。もしくはTreeToolsブログのこちらの記事に良い写真が載っています。

使いやすさでいうならクリップの方が断然良いです。プーリーにロープをセットしてからでも、クリップにロープを通すことができます。現行タイプのプーリーセーバーだと事前にシンブルに通してからプーリーにセットする必要があります。

クリップ変更の謎

何故このような変更が起きたかというと、これまたTreetoolsブログの記事「Problem emerges with Wichard Shackle/Pinto Rig configuration」が参考になります。

(注)リンク先の記事は自作プーリーセーバーにPINTO RIGを用いて、キャッチャーとしてWichardのシャックルを使った場合の問題点です。プーリーセーバーに直接的に関係する話ではありません。そこははっきりと理解しておいてください。

とりあえずリンク先の記事を見てみてください。写真だけでいいので。……見ました?ピントリグちゃんの滑車がかわいそうなことになってるでしょ。何故このようなことが起きたかと言うと、ピントリグのベケットとWichardシャックルの不幸な関係にあります。

言葉で説明できる気がしなかったのでイラストを書きましたよ。これでわかりますか?DSC_0825

なんか「あーあ……」って感じですね(内容もイラストも)。アンカーに対してクライマーが真下にいると重力のおかげでPINTOまで行くことは少ないんですが、クライマーとの関係が横方向に近づくほどこの症状が発生しやすくなります。

PintoRIGのロープフレンドリーなベケットは本当に便利でして、これこそが他のプーリーと一線を画するポイントといってもいいくらいに私も気に入っています。ただやっぱり光の影には闇があるものでして、こういうデメリットが発生してしまうこともあります。

ひとつの推測

PulleySaverに話を戻します。元々、前モデルにおいてもこういったトラブルが起きないように、クリップ側を熱収縮チューブ的なもので硬くして、ロープの動きに追従しないようにしていました。そのうえで、更なるリスク低減のためにモデルチェンジに合わせてシンブルを採用したのだと思います。ちなみにあくまで私の予想です。

PINTOのナゾ

ちなみにプーリーがPINTOに変更された理由はさっぱりわかりません。PintoRIGのほうが絶対扱いやすいと思うんですけどね。回収時にひっかかりまくったのかな?トイフェルベルガーのサイトには「PINTO RIGのほうがいいなら交換するよー」というような文章もあるんですが、一体どうやって交換してもらうかは知りません。

おまけ

私の親愛なる友人”天才”H君は新型プーリーセーバーを購入したんですが、シンブルに通すのがめんどくせえ!ってんでARTのロープガイドからトラぺゼを奪い取り、プーリーセーバーの末端に無理やりくっつけていました。それを私に見せたときのドヤ顔が忘れられません。実際に現場で使ったところ、トラペゼがWichardシャックルみたいにロープ上をすべっていき、ベケット付近に挟まって見事にぶっ壊してしまうという結末を迎えました。

PPEとは関係のない部分に見えても安易な改造は危険だぞ!というお話でした。ちゃんちゃん。

2 件のコメント

    1. ホセ

      返信遅くなってすみません!
      Dさん?ハリー君はそのようなことはしていないので、残念ながら人違いですねー。

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